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タイの地理・歴史

“微笑みの国”と称されるほど、人々がおだやかなことで知られるタイ王国(以下、タイ)。日本にもタイ料理店やタイ古式マッサージ店などが多数あり、日頃からタイの文化に親しみを持っている人も多いのではないでしょうか。

タイは、東南アジアの中心エリアに位置する人口約6900万人の国。面積約51万㎢(日本の約1.4倍)の国土は、インドシナ半島中央部とマレー半島北部を占め、マレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマーと国境を接しています。チベット高原から続く山岳地帯が広がる北部、イサーンと呼ばれる古き良きタイの原風景が残る東北部、熱帯雨林とプーケットやパタヤなどのビーチリゾートで知られる南部、首都・バンコクのある中央平野の大きく4つの地域に分けられ、様々な表情を持っています。

人口の比率は、大半を占めるタイ族が約85%、その他に中国系10%、モーン・クメール系、マレー系、ラオス系、インド系、山岳部の少数民族などが暮らしています。公用語はタイ語ですが、若者層の間では英語を話す人が増えている傾向にあり、観光地などでは主として英語でコミュニケーションをとることも多いです。また、日本と同じように地方都市では方言が使われています。

国民の約95%が仏教(上座部仏教)を信仰するタイには、街のいたる所にワットと呼ばれる寺院があり、祭壇に手を合わせる現地の人々の姿を見かけます。仏教を深く信仰するタイの人にとって寺院はとても神聖な場所。訪れる時は露出の多い服は控えましょう。仏教以外に、少数派としてイスラム教、キリスト教、ヒンズー教信者などがいます。

代々独自の王朝の歴史を歩んできたタイは、1932年の立憲革命によって絶対王制から立憲君主制国家へと移行。その後、1939年にシャム国から「タイ王国」と呼称を改め、現在に至ります。外国資本を積極的に導入することで経済発展を遂げ、日本とも古くからビジネスの繋がりがあり、今も日系企業が多数進出しています。

タイの魅力

日本からの海外旅行先として幅広い世代に人気のタイは、年間通じて平均気温は約27〜30度になる熱帯性気候。11月~2月の乾期、3月~5月の暑期、6月~10月のグリーン・シーズン(雨期)があり、首都・バンコクでは最も暑い4月の平均気温が約35度に達します。

こうした常夏の国・タイの観光スポットとして真っ先に思い浮かぶのが、タイ南部の美しい海とダイナミックな自然にあふれたビーチリゾート。白浜が広がるプライベート感たっぷりのパタヤやプーケット、石灰岩が切り立つ独特のけいかんが楽しめるクラビ、マリンスポーツ好きに人気のサムイ島など、他にも魅力的なスポットがそこかしこに点在します。その他、首都・バンコク周辺では寺院巡りや水上マーケットなど現地ならではの買い物が楽しめたり、北〜東北地方では遺跡や民族文化などに出会えたりと、何度訪れても新しい発見に出会えます。日本との時差はマイナス2時間でそれほど開きはありません。

一方、インターンシップ先として考えた場合の魅力は、イメージをつかみやすい日系企業の多さや“日本ブランド需要”の高さに加え、2015年に決まった経済発展計画「タイランド4.0」により、次世代自動車やデジタル産業をはじめとした新産業の経済成長路線が拡大されているという点も注目したいポイント。新しいビジネスが発展する様子を間近で感じることができそうです。

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