マレーシアの地理・歴史
日本から気軽に行ける海外旅行先として常に人気の高いマレーシアは、赤道にほど近い東南アジア諸国の中心エリアに位置する国。面積約33万㎢(日本の約0.9倍)、人口約3,200万人が暮らすマレーシアは、マレー半島部とボルネオ島の一部であるサバサラワク州から構成されていて、タイ、インドネシア、シンガポール、ブルネイと隣接しています。国土の約60%が熱帯雨林で覆われた自然豊かな環境です。
マレーシアの大きな特徴は“多民族国家”であるということ。マレー系をはじめ、中国系、インド系、そのほか様々な先住民や少数民族が暮らし、それぞれに異なる宗教や文化、生活習慣を持っています。国教はイスラム教としながらも、信教の自由が認められているためあらゆる文化や考え方が融合し、独自の文化を築いています。ちなみに、公用語はマレーシア語(マレー語)。民族間でのコミュニケーションや旅行などのシーンでは英語が主体となっています。
大航海時代から太平洋戦争終結後まで、長い年月にわたり各国の植民地だったマレーシアは、1963年にマレーシア連邦が成立し、1965年にシンガポールが分離独立して今の国家が形成されました。その後、着実に国としての発展を遂げ、90年以降は世界の中でも高い水準の経済成長を実現しています。

