インドの地理・歴史
南アジアに位置する人口約13億人の大国、インド。5000年という悠久の歴史が流れる土地には、世界遺産のタージ・マハルをはじめとした古代遺跡から、ヒマラヤ山脈、ガンジス川の沐浴など、スケールの大きな景観が数えきれないほど各地に点在しています。歴史遺産、豊かな自然、伝統的な芸術、民族文化など、多彩な魅力を持つインドは何度でも訪れたくなる国です。
日本のおよそ9倍、約328万㎢もの広大な国土面積を持つインドは、パキスタンやネパール、中国などと国境を接しています。多種多様な民族が共存する多民族国家のインドは、地域によって歴史、文化、価値観が大きく異なり、ひと言では言い表せないほど様々な表情と魅力を持っています。ちなみに正式な国の名称はインド共和国(以下、インド)、首都はニューデリーです。
広大な国土は29の州と7つの連邦直轄地域に分かれていて、各地で使われている言語も異なります。連邦公用語はヒンディー語、準公用語は英語ですが、その他にも国の公認として20近くの言語が存在するほど。地域というよりも小さな国の集合体のように変化に富んでいます。多民族国家ゆえ、国民が信仰する宗教も様々で、その分布はヒンドゥー教が約80%、イスラム教が約13%、キリスト教が約2%、その他にシーク教や仏教などがあります。
気候も地域ごとに大きく異なりますが、ざっくりと乾季、暑気、雨季の3つに分けられます。主に11月~2月頃までの乾季は、雨がほとんど降らず、気温も比較的落ち着くため、観光のベストシーズンといわれています。3月末~5月頃までの暑季は、気温がかなり高くなり、デリー周辺など北部インド平原部では40度を超えることもしばしば。場所によっては50度になることも! この時期は湿度も高くなります。また、6~9月頃までの雨季は雨量が大幅に増えることがあるので注意が必要です。

