カンボジアの地理・歴史
日本からおよそ4000㎞離れた、東南アジアのインドシナ半島に位置するカンボジア王国(以下、カンボジア)。世界遺産・アンコールワットをはじめとした歴史的建造物や遺跡が数多く残る土地として知られ、世界中から多くの観光客が訪れています。
国土面積は日本のおよそ2分の1弱の18.1万㎢。東はベトナム、北西はタイ、北はラオスと国境を接し、国土の中央をメコン川が流れています。人口は約1,600万人。そのうち約9割がカンボジア人(クメール人)で、公用語はカンボジア語(クメール語)が主流です。観光地やビジネスシーンでは英語を使うことも多々あります。また、過去にフランスの植民地下だった歴史的背景から、一部ではフランス語が通じますがごく少数派です。
国民の90%が国教である仏教(上座部仏教)を熱心に信仰しているカンボジアでは、日常生活に仏教に関連した儀式や祭事が根付いています。一方で信仰の自由も保障されていて、イスラム教、キリスト教、その他少数民族固有の信仰を持つ人もいます。
年間を通して日本の夏と同じくらいの気温の高い熱帯モンスーン気候のカンボジアは、5〜10月の雨季と11月〜4月の乾季という大きく2つの季節に分けられます。特に4月は平均気温が35度で、40度を超える日もあるほど最も暑い時期になります。
そんなカンボジアの歴史は、アンコール王朝の繁栄から、フランスの植民地下時代、ポル・ポト政権下の大量虐殺の悲劇など、激動の時代を乗り越え、現在に至ります。経済面ではアンコールワット遺跡の観光が発展の中心となって成長を遂げ、治安面でもアジア圏では比較的安定しています。また、近年はアジア圏屈指の目まぐるしい経済発展が進む国として、ビジネスシーンでますます注目の的となっています。

